
『花咲くいろは』って知ってる?

もちろん。温泉旅館の『喜翆荘』を舞台にしたアニメだよ

旅館で働く女の子たちの話だよね?

そうだね
でも、それだけじゃないんだ。旅館で働く大人たちの話も結構印象に残る作品だよ
『花咲くいろは』は、2011年に放送された、石川県の温泉旅館を舞台にしたオリジナルアニメです。
東京で暮らしていた高校生・松前緒花はある出来事をきっかけにこれまで会ったことのなかった祖母・四十万スイのもとで暮らすことになります。
その場所が、温泉旅館「喜翆荘」
そこで緒花は、同年代の民子や菜子、結名と出会い、旅館の仕事を手伝いながら新しい生活を始めることになります。

僕も『花咲くいろは』はリアルタイムで見ていました
当時は本当にたまたま見始めた作品でしたが、これをきっかけにP.A.WORKSの作品を好きになり、その後の『TARI TARI』も見るようになりました。
今回は、そんな『花咲くいろは』の物語や登場人物、旅館で働く大人たち、音楽、湯涌温泉と「ぼんぼり祭り」、劇場版まで紹介します。
- 『花咲くいろは』がどんなアニメなのか
- 喜翆荘で働く4人の少女たち
- 緒花たちを取り巻く旅館の大人たち
- 「ホビロン!」など作品を代表する言葉
- nano.RIPEが手がけた『花咲くいろは』の音楽
- 湯涌温泉と「ぼんぼり祭り」の関係
- 劇場版『花咲くいろは HOME SWEET HOME』
『花咲くいろは』とは?
『花咲くいろは』は、P.A.WORKS 10周年記念作品として2011年に放送されたオリジナルテレビアニメです。
全26話が制作され、監督を安藤真裕さん、シリーズ構成・脚本を岡田麿里さん、キャラクター原案を岸田メルさんが担当しました。
物語の主人公は、東京で暮らしていた高校生の松前緒花。
ある日、母親の皐月から突然、祖母の家で暮らすよう告げられます。
緒花が向かったのは、石川県の温泉地にある旅館「喜翆荘」。
そこを経営しているのは、緒花の祖母・四十万スイです。
しかし、喜翆荘は緒花にとって、ただの祖母の家ではありません。
緒花はそこで暮らす代わりに、旅館の仕事を手伝うことになります。
それまで東京で普通の高校生活を送っていた緒花にとって、旅館の仕事は分からないことばかり。
掃除や接客など、学校とはまったく違う環境で働きながら、緒花は少しずつ新しい生活に向き合っていきます。
そして喜翆荘では、緒花と同年代の少女たちも働いています。
板前見習いの鶴来民子
仲居見習いの押水菜子
そして、ライバル旅館「福屋」の一人娘である和倉結名
4人とも性格や立場が違うため、喜翆荘での毎日もそれぞれ違ったものになっていきます。
喜翆荘で働く4人の少女たち
『花咲くいろは』では、緒花を中心とした4人の少女たちが、それぞれ違った形で旅館の仕事や自分自身と向き合っていきます。
松前緒花
主人公の緒花は、思ったことをそのまま行動に移してしまうところがある女の子。
突然始まった喜翆荘での生活にも最初からうまく馴染めるわけではありません。
それでも、旅館での仕事や周囲の人たちとの関わりを通して少しずつ変化していきます。
「もっと輝きたい」という緒花の思いは、作品全体を通して描かれる大きなテーマの一つです。
鶴来民子
喜翆荘で板前見習いとして働いている女の子。
緒花とは、最初から仲良くできたわけではありません。
仕事に対する考え方も違い、緒花に厳しく接することもあります。
そんな民子を語るうえで外せないのが「ホビロン!」という言葉です。
民子は緒花に対して、何かあるたびに「死ね」と言っていました。そんな民子に対して、緒花がと注意します。
そこで民子が「死ね」の代わりに使い始めたのが「ホビロン」
「ほんとうに、びっくりするくらい、論外(ろんがい)」を略した民子独自の造語です。
独特な言葉ですが、民子のキャラクターを象徴するフレーズの一つで、第3話のサブタイトルにもなっています。
そして、民子についてもう一つ触れておきたいのが、民子のイメージソングの「ハッチ」
この曲は「花咲くいろは」イメージソング集 湯乃鷺リレイションズでnano.RIPEが民子のイメージソングとして歌唱していますが、それを民子がキャラソンCDでカバーをしています。

民子の『ハッチ』もいい曲なんだよ

キャラクターソングまで覚えてるなんてかなり好きなんだね

『ハッチ』は名曲だから…
押水菜子
喜翆荘で仲居見習いをしている女の子。
人前に出ることが苦手で引っ込み思案な性格ですが、旅館の仕事をする中で少しずつ成長していきます。
緒花、民子とは同年代ですが、それぞれ性格が違うからこそ、3人の関係にも変化が生まれていきます。
和倉結名
喜翆荘のライバル旅館「福屋」の一人娘。
緒花たちとは少し違った環境で育ったため、旅館の仕事に対する考え方も異なります。
自由奔放な性格で、緒花たちを振り回すこともありますが、彼女自身にも旅館の娘としての立場があります。
喜翆荘で働く大人たち
『花咲くいろは』では、緒花たちだけでなく、喜翆荘で働く大人たちも重要な存在です。
女将の四十万スイをはじめ、板場の料理人や仲居など、それぞれが旅館で仕事をしています。
なかでも、緒花たちとの関係で印象に残るのが、板場で働く宮岸徹。
徹は民子が想いを寄せている先輩で、仕事に対して厳しい一面を持っています。
民子にとっては憧れの存在でもあり、緒花との関係にも影響する人物です。
また、仲居の輪島巴や板前の富樫蓮二など、大人たちにもそれぞれの立場や人間関係があります。

『花咲くいろは』って、緒花たちの青春だけじゃなくて、大人たちの仕事や人間関係もちゃんと描いてるんだよ

だから旅館そのものが舞台になってるんだね
こうした人物たちがいることで、「旅館で働く高校生たち」という設定だけでは終わらない物語になっています。
喜翆荘を支える大人たち
『花咲くいろは』では、緒花たち4人の少女だけでなく、喜翆荘で働く大人たちも物語を支えています。
女将の四十万スイをはじめ、板場で働く宮岸徹、仲居の輪島巴、板前の富樫蓮二など、それぞれに仕事や立場があります。
そして、喜翆荘を経営する若旦那の四十万縁や、彼に関わる崇子も物語の中で描かれる人物です。

僕は緒花たちの話も好きだけど、若旦那と崇子さんの話が結構印象に残ってるんだよね
少女たちの成長だけでなく、旅館で働く大人たちの仕事や人間関係まで描かれていることで、喜翆荘そのものが一つの物語の舞台になっています。
『花咲くいろは』を彩る音楽
『花咲くいろは』は、物語だけでなく音楽も作品の印象を強く残すアニメです。
テレビアニメ1クール目のOPは、nano.RIPEの「ハナノイロ」
1クール目のEDには、スフィアの「Hazy」が使われています。
2クール目では、オープニングがnano.RIPEの「面影ワープ」、エンディングがクラムボンの「はなさくいろは」に変わります。

僕自身、『花咲くいろは』と聞くとnano.RIPEの楽曲を思い浮かべるくらい音楽の印象が強く残っています。
作品を見ていくうちに、アニメの映像と一緒に楽曲まで覚えている人も多いのではないでしょうか。
湯涌温泉と『花咲くいろは』
『花咲くいろは』の舞台として知られているのが、石川県金沢市の湯涌温泉です。
作中では「湯乃鷺温泉」という名前で登場しますが、そのモデルとなったのが湯涌温泉です。
そして、『花咲くいろは』と湯涌温泉のつながりを語るうえで欠かせないのが、湯涌ぼんぼり祭りです。
作中に登場した「ぼんぼり祭り」をきっかけに、実際の湯涌温泉でも2011年からお祭りが開催されるようになりました。

アニメに出てきたお祭りが、本当にできたんだ

『花咲くいろは』から生まれた、実際のお祭りなんだよ

アニメきっかけのお祭りかぁ…茉莉だけに!
作品の舞台をモデルとなった場所として紹介するだけでなく、作品から現実のお祭りまで生まれたというのは、『花咲くいろは』と湯涌温泉の関係を知るうえで面白いところです。
劇場版『花咲くいろは HOME SWEET HOME』
テレビアニメの放送から2年後の2013年には、劇場版『花咲くいろは HOME SWEET HOME』が公開されました。
テレビアニメの単純な続編というわけではなく、喜翆荘での日々を描きながら、緒花の母・皐月や喜翆荘にまつわる過去にも触れていく物語です。

劇場版は映画館で見ましたね、懐かしい。
テレビアニメを見てきたからこそ、喜翆荘の人たちをスクリーンで見るのは、また違った感覚がありました。
劇場版のテーマ曲には、テレビアニメでも楽曲を担当したnano.RIPEの「影踏み」が使われています。
テレビアニメとは少し違った形で、喜翆荘や緒花たちの物語を楽しめる作品です。
『花咲くいろは』の漫画と、その後の物語
『花咲くいろは』にはテレビアニメをもとにした漫画版もあります。
そして、アニメのその後を描いた物語として、『花咲くいろは~いつか咲く場所~』があります。
こちらはテレビアニメから7年後を描いた完全新作のアフターストーリーです。
喜翆荘が閉館してから7年後、東京で暮らしていた緒花が、再び喜翆荘と向き合う物語が描かれています。
電子版では全6話で展開され、その後、紙書籍として上下巻も発売されています。
テレビアニメを見終わったあと、緒花たちのその後が気になった人は、こちらへ進むこともできます。
まとめ|『花咲くいろは』は旅館と青春を描いたアニメ
『花咲くいろは』は、石川県の温泉旅館を舞台に、松前緒花たちの成長を描いた青春アニメです。
緒花、民子、菜子、結名という4人の少女だけでなく、喜翆荘で働く大人たちの仕事や人間関係も描かれています。
さらに、nano.RIPEをはじめとする音楽、湯涌温泉とのつながり、作品から生まれた湯涌ぼんぼり祭り、劇場版、そして7年後を描いた物語まで、作品の世界はテレビアニメの外にも広がっています。

僕にとっては、リアルタイムで見ていた頃から印象に残っている作品なんだよね

旅館が舞台っていうだけじゃなくていろんな人の物語があるんだね

だから今から見てもいろいろなところに注目できると思うよ

