
最近『ぐらんぶる』ってアニメ見たんだけど面白かったなぁ

ギャグの勢いがすごいよね。ああいう感じが好きならこれも面白いと思うよ

これ?

『バカとテストと召喚獣』
ちょっと前のアニメだけどね
『バカとテストと召喚獣』は、井上堅二さんのデビュー作です。
その後、吉岡公威さんの作画で『ぐらんぶる』が発表されました。
『ぐらんぶる』をきっかけに井上堅二さんを知った人なら、デビュー作であるバカテスにも興味を持てるかもしれません。
2010年に放送されたこのアニメは、文月学園を舞台にした学園コメディです。
テストの点数で強さが変わる召喚獣。
そして、個性的なFクラスの生徒たち。
一見すると変わった設定ですが、作品の魅力はそれだけではありません。
キレッキレのギャグに加えて、恋愛やキャラクター同士の掛け合いも楽しめます。
当時リアルタイムで見ていた人には、懐かしく感じる場面も多いはずです。
一方で、まだ見たことがない世代にも、今だからこそ知ってほしい作品です。
この記事では、アニメ版『バカとテストと召喚獣』の魅力を、当時見ていた人には「あの頃」を思い出しながら、まだ知らない人には「こんな作品があったんだ」と楽しんでもらえるように紹介します。
- 『バカとテストと召喚獣』がどんなアニメなのか
- 文月学園と試験召喚戦争の仕組み
- Fクラスを中心としたキャラクター
- バカテスならではのギャグと恋愛要素
- 第1期・第2期・OVAについて
- OP「Perfect-area complete!」やED「バカ・ゴー・ホーム」
- 『ぐらんぶる』からバカテスを知るきっかけ
- 今から見るなら、どこに注目したいか
バカとテストと召喚獣とは?
『バカとテストと召喚獣』は、井上堅二さんによるライトノベルを原作としたアニメです。
TVアニメ第1期は2010年に放送され、その翌年には第2期も放送されました。
さらにOVAも制作されており、アニメ版だけでも複数のシリーズが展開しています。
『ぐらんぶる』の前にあった井上堅二さんのデビュー作
現在では『ぐらんぶる』の原作者として井上堅二さんを知っている人も多いと思います。
その井上さんが最初に世に送り出した作品が、『バカとテストと召喚獣』です。
そのため、『ぐらんぶる』を見て「このギャグ好きだな」と感じた人なら、そこから過去の作品へさかのぼってみるのも面白いと思います。
もちろん、両作品は舞台も設定も違います。
それでも、勢いのあるギャグを楽しめるところは、共通して感じられる部分です。
文月学園と「試験召喚戦争」
バカとテストと召喚獣を語るうえで外せないのが、作品独自の試験召喚戦争です。
舞台となる文月学園では、生徒が成績によってA~Fのクラスに振り分けられます。
しかも、クラスによって設備や環境には大きな差があります。
そこでFクラスの生徒たちは、自分たちの環境を変えるために、召喚獣を使った戦いに挑みます。
テストの点数が召喚獣の強さになる
この作品の面白いところは、召喚獣の強さが本人のテストの点数に左右されること。
つまり、勉強ができる生徒ほど召喚獣も強くなります。
普通のバトル作品とは違い、戦闘能力だけでは勝敗が決まりません。
普段の成績が、そのまま戦いの力になるわけです。
Fクラスは本当に「バカ」ばかり?
Fクラスには、主人公の吉井明久をはじめ、個性的な生徒が集まっています。
もちろん成績面では不利です。
しかし、だからといって何もできないわけではありません。
それぞれの個性や能力を生かしながら、Aクラスなどに戦いを挑んでいきます。
ここが、単なる「勉強のできない生徒たちのギャグアニメ」で終わらないところでもあります。
Fクラスの仲間たち
ここからは、作品の中心となるFクラスのメンバーを見ていきます。
吉井明久
本作の主人公。
成績は悪く、Fクラスの中でも特に「バカ」として扱われています。
ただし、周囲のために無茶をするところもあり、騒動の中心になりながらも憎めないキャラクターです。
坂本雄二
明久の悪友で、Fクラスをまとめる存在。
明久と一緒になって騒ぎを起こす一方、いざというときには作戦を考えるなどクラスを動かす役割も担っています。
姫路瑞希
本来ならAクラスにいてもおかしくないほど、成績優秀な生徒です。
しかし、試験中に体調を崩してしまったことで本来の実力を発揮できず、Fクラスに振り分けられてしまいます。
明久に好意を寄せているヒロインでもあります。
そして、姫路さんを語るなら料理も外せません。
本人は一生懸命なのですが、その料理は周囲が恐れるほどのもの。
真面目で優秀な姫路さんとのギャップが、作品のギャグにもつながっています。
島田美波
ドイツから帰国した帰国子女で、Fクラスの女子生徒。
明久とは何かと衝突する関係ですが、そこには彼女なりの好意もあります。
姫路とは違った形で明久との関係が描かれるため、2人の掛け合いも作品の見どころです。
木下秀吉
Fクラスを代表するキャラクターの一人。
そして、バカテスを知っている人なら一度は聞いたことがあるのが、
「性別:秀吉」
という扱いです。
現在なら「男の娘」という言葉で説明されることもありますが、当時は何かにつけて「秀吉は秀吉」という独特の扱われ方をしていました。
このキャラクター性も、バカテスを象徴する要素の一つです。
土屋康太
通称「ムッツリーニ」。
普段は無口ですが、独特の方向に高い能力を持っています。
クラスの騒動に欠かせない存在で、明久たちとの掛け合いも作品のギャグを支えています。
Fクラスを取り巻くキャラクター
Fクラスの6人が中心となるバカテスですが、周囲にも個性的なキャラクターが登場します。
霧島翔子
Aクラスの優等生で、坂本雄二とは幼なじみ。雄二への強い好意も、作品のギャグにつながっています。
久保利光
Aクラスに所属する成績優秀な男子生徒。Fクラスとは対照的な立場から、明久たちとも関わっていきます。
木下優子
Aクラスに所属する女子生徒で、木下秀吉の姉。秀吉とはよく似た容姿をしています。

僕はバカテスだと優子が特に好きなんだよね
工藤愛子
Aクラスに所属する女子生徒。明るく自由奔放な性格で、独特の存在感を持つキャラクターです。
文月学園の教師たち
Fクラス担任の福原慎や西村宗一など、教師側にも個性的なキャラクターが登場します。
バカテスといえば、やっぱりギャグ
バカとテストと召喚獣を話すなら、やはり外せないのがギャグ
文月学園には「試験召喚戦争」という独特の仕組みがありますが、バカテスではこの設定そのものがギャグの舞台としても活かされています。
真面目に勝負しているようで、なぜか話が変な方向へ進んでしまう。
さらに、Fクラスのメンバーはそれぞれ個性が強いため普通に会話しているだけでも騒動が起こります。
明久のズレた言動に、雄二がツッコミを入れる。
そこへ美波や秀吉、ムッツリーニまで加わって、さらに話がややこしくなる。
このテンポの良さは、バカテスの大きな魅力です。
当時見ていた人ならFクラスの騒がしさを思い出す人も多いのではないでしょうか。
一方で、まだ見ていない人にとっても設定を細かく知らなくても入りやすいのがポイントです。
キャラクター同士の掛け合いを楽しんでいるうちに試験召喚戦争の仕組みも分かってきます。
バカ騒ぎだけじゃない、恋愛要素
ギャグの印象が強いバカテスですが、恋愛要素もしっかり入っています。
明久と姫路瑞希
明久と瑞希は、作品を通して描かれる代表的な組み合わせです。
瑞希は明久に好意を寄せていますが、明久はその気持ちにすぐ気づくタイプではありません。
そのため、真面目な恋愛展開になりそうで最後はギャグになってしまうこともあります。
明久と島田美波
美波も明久に対して複雑な感情を持っているキャラクターです。
ドイツからの帰国子女という設定もあり、瑞希とはまた違った距離感で明久と関わります。
そのため、明久を中心にした恋愛模様もバカテスの楽しみのひとつです。
雄二と霧島翔子
雄二と翔子の関係も、バカテスならではの面白さがあります。
幼なじみという関係から始まる二人ですが、翔子の雄二への強い好意が、ギャグとして描かれる場面も少なくありません。
恋愛そのものを重く描くのではなく作品全体のコメディの中に組み込んでいるところがバカテスらしいところです。
第1期・第2期・OVAまで楽しめる『バカとテストと召喚獣』
『バカとテストと召喚獣』のアニメは、2010年に放送された第1期だけではありません。
2011年には第2期となる『バカとテストと召喚獣にっ!』が放送され、さらにOVA『バカとテストと召喚獣 ~祭~』も制作されています。
第1期で描かれた文月学園での日常や試験召喚戦争は、第2期でも続いていきます。
また、OVAではテレビシリーズとは異なるエピソードも描かれています。
そして、第2期には今回の記事でも触れたい、強化合宿のエピソードがあります。
いつものクラス対抗とは違う「男子vs女子」
バカテスには、通常の試験召喚戦争とは少し違った戦いもあります。
その代表が、アニメ第2期で描かれた強化合宿です。
強化合宿で始まる女子風呂をめぐる騒動
第2期の第5話から第7話では、男子たちが女子風呂をのぞこうとする騒動が描かれます。
普段ならクラス同士で争う試験召喚戦争ですが、このときは男子側と女子・教師側がぶつかる展開になります。
もちろん、男子側も簡単には引き下がりません。
いつものFクラスらしい作戦と勢いでAからFまでの男子達が女子側との戦いに挑んでいきます。
クラス対抗ではない召喚戦争
このエピソードが面白いのは、普段とは戦う構図そのものが違うところです。
「Aクラス対Fクラス」のような成績による対決ではありません。
目的もかなりくだらない。
それなのに、本人たちはいたって真剣です。
この真剣さと目的のくだらなさのギャップが、バカテスらしい笑いにつながっています。

いつものクラス対抗とは違うからこの話は結構好きでした
こういう変則的な戦いも面白い
最後に待っていたオチ
そして、この強化合宿エピソードで忘れられないのが最後のオチです。
男子たちは女子風呂をのぞくために、ここまで必死になって戦ってきました。
ところが、最終的に彼らが目にすることになったのは学園長の藤堂カヲル
ここまでの騒動を考えるとあまりにも残酷な結末です。
第5話「僕とのぞきと強化合宿っ!」から第7話「僕とのぞきと遥かなる桃源郷っ!」まで続くこのエピソードは、バカテスらしいギャグと試験召喚戦争をまとめて楽しめる話になっています。
今でも好きなバカテスの主題歌
バカテスを思い出すと、主題歌まで一緒に浮かんでくる人もいるのではないでしょうか。
「Perfect-area complete!」
第1期のオープニングテーマは、麻生夏子さんの「Perfect-area complete!」
当時のアニメソングらしい勢いがあり作品の雰囲気にもよく合った曲です。

今でもこの曲を聴くとバカテスを思い出します
そして、この曲には前山田健一(ヒャダイン)さんも関わっています。
当時はヒャダインさん自身の活動も注目されていた時期で、アニメやアイドル楽曲などを通じて名前を知った人も多かったと思います。
「バカ・ゴー・ホーム」
エンディングテーマの「バカ・ゴー・ホーム」も、作品のタイトルどおり勢いのある楽曲です。
歌うのはmilktub。
ギャグアニメらしいテンションを、そのまま音楽にしたような楽曲になっています。
OPとEDを続けて聴くと、当時のアニメを見ていた感覚がよみがえる人もいるかもしれません。
『ぐらんぶる』からバカテスを知る
ここまで読んで『バカとテストと召喚獣』が気になった人には、『ぐらんぶる』から入るのもひとつのきっかけになります。
『バカとテストと召喚獣』は、井上堅二さんのデビュー作です。
その後、井上堅二さんが原作を担当した作品のひとつが『ぐらんぶる』です。
ただし、『ぐらんぶる』は井上堅二さんが原作、吉岡公威さんが作画を担当しています。
作品としては別物ですが、ギャグの勢いやテンポの良い掛け合いが好きなら、バカテスにも通じる面白さを感じられるかもしれません。
逆に、バカテスを知っている人なら、「この作品の後に『ぐらんぶる』がある」と考えると、井上堅二さんの作品を別の角度から楽しめます。
今からバカテスを見るなら
『バカとテストと召喚獣』は2010年に放送されたアニメです。
そのため、今から見ると少し前の作品に感じるかもしれません。
しかし、作品の面白さは年代だけで決まるものではありません。
テストの点数を召喚獣の強さにする設定は今見ても分かりやすく独特です。
そこにFクラスの個性的なキャラクターが加わりギャグと試験召喚戦争が展開されていきます。
さらに恋愛要素もあるため、コメディだけでは終わりません。
特に『ぐらんぶる』を見て、井上堅二さんのギャグが好きだと感じた人なら、デビュー作までさかのぼってみるのも面白いと思います。
アニメを見て気に入ったら、Blu-rayや配信などで改めて楽しんだり、原作ライトノベルに進んだりすることもできます。
まとめ
『バカとテストと召喚獣』は、文月学園のFクラスを中心に、試験召喚戦争とキレッキレのギャグを楽しめる学園アニメです。
明久たちFクラスの騒がしさはもちろん、瑞希や美波、雄二と翔子などの恋愛要素も作品を彩っています。
そして、第2期の強化合宿のように、普段とは違う構図で繰り広げられる召喚戦争もバカテスならでは。
当時見ていた人にとっては、主題歌やキャラクターとともに「あの頃」を思い出せる作品です。
まだ見たことがない人にとっても、『ぐらんぶる』をきっかけに井上堅二さんのデビュー作を知るなど、今から触れるきっかけがあります。
アニメを楽しんで、もっとバカテスの世界を知りたくなったら、アニメの先まで描かれている原作ライトノベルを手に取ってみるのもいいでしょう。
