
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』って知ってる?

知ってるよ
『あの花』は2011年に放送されたアニメだね

名前は知ってるんだけど、ちゃんとは見たことないんだよね

じゃあ、めんまや超平和バスターズのことから話してみようか
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、通称『あの花』は、2011年に放送されたオリジナルテレビアニメです。
物語の中心にいるのは、幼い頃に仲良しだった6人の少年少女。
そのうちのひとり、めんまこと本間芽衣子は物語が始まる時点ですでに亡くなっています。
めんまの死をきっかけに離ればなれになった5人は、高校生になった今、それぞれ別の時間を過ごしていました。
そんなある日、主人公のじんたんの前に、成長した姿のめんまが現れます。
めんまが残した「願い」をきっかけに、かつての仲間たちは再び集まることに。
めんまの願いを叶えることをきっかけに、めんまの死から止まっていた5人の時間が、もう一度動き始めます。
今回は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の物語や6人のキャラクター、音楽、秩父との関係、劇場版や実写ドラマまで紹介します。
- 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』がどんなアニメなのか
- 「超平和バスターズ」の6人と、それぞれの現在
- めんまをきっかけに5人が再び集まる物語
- 『あの花』を彩る「青い栞」と「secret base ~君がくれたもの~」
- 秩父が舞台になった『あの花』と聖地巡礼
- 龍勢と『あの花』の関係
- 劇場版と実写ドラマ
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』とは?
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、2011年にフジテレビ「ノイタミナ」などで放送されたオリジナルテレビアニメです。
監督は長井龍雪さん、脚本は岡田麿里さん、キャラクターデザイン・総作画監督は田中将賀さん、アニメーション制作はA-1 Picturesが担当しました。
物語の中心となるのは、幼い頃に「超平和バスターズ」というグループを作って遊んでいた6人。
じんたん、めんま、あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽ。
しかし、ある夏の日の出来事を境に、6人の関係は変わってしまいます。
めんまこと本間芽衣子が亡くなったからです。
それから時間が流れ、高校生になった5人は、それぞれ違った場所で過ごしています。
そしてある日、じんたんの前に、亡くなったはずのめんまが現れます。
めんまは自分の願いを叶えるために戻ってきたものの、その願いが何だったのか、自分でも覚えていません。
そこで5人は、めんまの願いを探すために、もう一度集まることになります。
この設定だけを見ると、めんまの願いを探して成仏させる物語に思えるかもしれません。
しかし、『あの花』で描かれているのは、それだけではありません。
残された5人と、めんまが動かした時間
めんまが亡くなってから、高校生になるまでの間に残された5人の関係も大きく変わっています。
小学生の頃はいつも一緒だった「超平和バスターズ」。
それが今では、5人がそれぞれ別の場所で生活しています。
じんたんは学校から離れ、引きこもり気味の生活を送っています。
あなるは高校で新しい友人たちと過ごし、幼い頃とは違った雰囲気になりました。
ゆきあつとつるこは進学校へ進み、ぽっぽは高校へ進学せずアルバイトをしながら世界を旅しています。
同じグループだった5人が、めんまの死を境にそれぞれ違う時間を過ごしているわけです。
そんな5人の前に、めんまが再び現れます。
めんまの願いを探すため、5人はもう一度集まることになります。
そこから、めんまが亡くなった「あの日」の出来事や、それぞれが抱えていた思いが少しずつ明らかになっていきます。
めんまが戻ってきたことで動き出すのはめんまの願いだけではありません。
5人それぞれが抱えていたものも、少しずつ動き始めます。
だから『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』はめんまを中心にした物語でありながら残された5人が過去と向き合っていく物語でもあります。
「超平和バスターズ」の6人
『あの花』の中心にいるのが、幼い頃に「超平和バスターズ」として一緒に過ごしていた6人です。
めんま/本間芽衣子
じんたんたちの幼なじみで、物語の中心となる女の子。
幼い頃の事故で亡くなりましたが、高校生になったじんたんの前に成長した姿で現れます。
自分が戻ってきた理由は分かっているものの、そのために必要な「願い」が何だったのかは覚えていません。
じんたん/宿海仁太
「超平和バスターズ」のリーダー的存在だった少年。
めんまの死をきっかけに学校へ行かなくなり、高校生になってからも引きこもり気味の生活を送っています。
めんまを見ることができる唯一の人物として、5人が再び集まるきっかけを作ります。
あなる/安城鳴子
じんたんたちの幼なじみ。
高校生になってからはギャル系の友人たちと過ごしていますが、昔の仲間との関係も残っています。
そして、作品を知らない人が最初に気になるかもしれないのがそのあだ名。
「あなる」です。
本名は安城鳴子。
このあだ名は作中でも普通に使われていて、放送当時から話題になったポイントでした。
今このあだ名をそのまま使ったら、当時以上に「大丈夫?」となりそうですが、これも『あの花』を知っている世代なら覚えている人が多いところではないでしょうか。
ゆきあつ/松雪集
勉強ができ、運動もできる優等生。
めんまに対する思いを強く抱えている人物です。
そして『あの花』を語るとき、どうしても避けて通れないのが
ゆきあつの女装
めんまに対する強い思いから、ゆきあつ自身がめんまの姿を真似て女装していたというかなり衝撃的な場面です。
視聴者からすれば「何やってるんだ、ゆきあつ!」となるところですが、本人はいたって真剣。
ここがまた、ゆきあつというキャラクターの複雑さを表しています。
つるこ/鶴見知利子
ゆきあつと同じ進学校に通う女の子。
冷静に周囲を見ているように見えますが、彼女もまた、めんまの死や昔の仲間たちに対してさまざまな思いを抱えています。
ぽっぽ/久川鉄道
「超平和バスターズ」のメンバーで、現在は高校へ進学せず、アルバイトをしながら世界を旅しています。
昔の秘密基地を大切にしていて、5人が再び集まる場所としても重要な存在です。
6人はそれぞれ性格も現在の環境も違います。
だからこそ、めんまをきっかけに再び集まったとき、同じ方向を向いているわけではありません。
それぞれが抱えていた思いが交わっていくことも、『あの花』の物語を形作っています。
『あの花』を彩る「青い栞」と「secret base」
『あの花』を語るなら、音楽も外せません。
オープニングテーマは、Galileo Galileiの「青い栞」
そしてエンディングテーマが、ZONEの名曲をカバーした「secret base ~君がくれたもの~」です。歌っているのは、めんま役の茅野愛衣さん、あなる役の戸松遥さん、つるこ役の早見沙織さん。
「secret base ~君がくれたもの~」は2001年にZONEが発表した曲。
私たちの世代なら、『キッズ・ウォー』の主題歌として聴いていた人も多いと思います。

ZONEは自分の青春の一部だったのでまさか10年後にアニメを見ながらもう一度この曲を聴くことになるとは思いませんでした
しかも、『あの花』の物語やキャラクターに重ねて聴くと、同じ曲でも当時とは違った印象があります。
あの頃に聴いていた曲が、今度はアニメの物語と一緒に記憶に残っていく。
『あの花』の音楽が印象に残っている理由の一つは、そこにもあるのかもしれません。
「青い栞」
「secret base ~君がくれたもの~」
秩父が舞台になった『あの花』
『あの花』の舞台として知られているのが埼玉県秩父市です。
作中には秩父橋や定林寺など、実際の秩父をモデルにした場所が登場します。
そのため放送当時から作品に登場した場所を訪れる聖地巡礼が盛んになりました。
劇場版の公式サイトでも、秩父について「作品と同じ場面を求め、数多くの、いわゆる聖地巡礼者が街を訪れた」と紹介されています。
2011年放送の『あの花』は、アニメ作品と地域を結びつけ、聖地巡礼が大きく注目されるきっかけの一つになった作品でもあります。
現在ではアニメの舞台を訪れること自体は珍しくありませんが、当時の『あの花』と秩父の結びつきは、その後のアニメ聖地巡礼を考えるうえでも印象的なものです。
『あの花』と龍勢
秩父との関係でもう一つ触れておきたいのが、龍勢です。
龍勢は、秩父市吉田地区などで受け継がれている筒に火薬を詰めて打ち上げる伝統的な花火。
『あの花』では、この龍勢が物語の重要な要素として登場します。
そして作品と現実の龍勢祭との関係も生まれました。
つまり龍勢は、作品の中に登場するだけのものではありません。
『あの花』をきっかけに、作品と秩父の地域文化が実際につながっていった象徴の一つでもあります。
劇場版『あの花』は総集編+α
2013年には『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が公開されました。
劇場版は、テレビシリーズの物語を振り返る総集編的な構成になっています。
ただし、テレビシリーズをそのまま再編集しただけではありません。
テレビシリーズから1年後を軸に、5人がそれぞれ過去を振り返る新たな描写も加えられています。
そのため、
テレビシリーズの物語をもう一度振り返りながら、新しい場面も見ることができる「総集編+α」
と考えると分かりやすいでしょう。
TVシリーズを見てから劇場版を見ることで、あの夏の出来事を別の角度から振り返ることができます。
TVシリーズや劇場版を手元に残しておきたい人なら、Blu-rayやDVDを探してみるのもいいでしょう。
『あの花』は実写ドラマにもなった
『あの花』はアニメだけでなく、2015年に実写ドラマ化もされています。
フジテレビで2015年9月21日にスペシャルドラマとして放送され、村上虹郎さんがじんたん、浜辺美波さんがめんま、志尊淳さんがゆきあつ、松井愛莉さんがあなる、飯豊まりえさんがつるこ、高畑裕太さんがぽっぽを演じました。
アニメと同じく、めんまの死によって離れてしまった「超平和バスターズ」が、めんまの登場をきっかけに再び動き始める物語です。
アニメを見たことがある人にとっては、同じ物語を実写ではどのように描いているのかを見る作品でもあります。
まとめ
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、通称『あの花』は、2011年に放送された6人の少年少女の物語です。
物語が始まった時点で、めんまはすでに亡くなっています。
そこから、めんまがじんたんの前に現れ、残された5人が再び集まっていく。
そして、めんまの願いを探す中で、それぞれが「あの日」に抱えていた思いと向き合っていきます。
めんまを中心に描かれているようで、実は残された5人がもう一度前へ進むための物語。
それが『あの花』です。
秩父という実際の場所とのつながりや、龍勢、そして「青い栞」「secret base ~君がくれたもの~」といった音楽も、この作品を語るうえでは欠かせません。
さらに、2013年には劇場版、2015年には実写ドラマへと展開しています。

なるほど。『めんまの願いを叶える話』だけじゃないんだね

5人があの夏に置いてきたものをもう一度見つめ直す話でもあるんだよ
2011年に始まった『あの花』は、今から知る人にとっても、6人が過ごした「あの夏」を追いかけられる作品です。
