
『つり球』って知ってる?

知ってるよ。江の島が舞台になってるアニメだね
『つり球』とは、2012年に放送された、江の島を舞台にした青春フィッシングSFアニメです。
主人公は、人とのコミュニケーションが苦手な高校生・真田ユキ。
そんなユキの前に、自称宇宙人の少年・ハルが現れます。
ハルに誘われて釣りを始めたユキは、江の島生まれ・江の島育ちで釣りが得意な宇佐美夏樹、そしてハルを追って江の島へやってきたアキラ・アガルカール・山田と出会います。
4人の高校生と釣り。
そこから始まるのは、普通の青春だけではありません。
江の島という身近な場所を舞台に、SF的な出来事が重なりながら、4人の関係も少しずつ変化していきます。
- 『つり球』がどんなアニメなのか
- 4人の高校生と釣りの関係
- 4人の名前に隠された「四季」
- 『つり球』独特の作画と世界観
- 江の島がどのように描かれているのか
- 『つり球』を彩る音楽や声優の小ネタ
『つり球』とはどんなアニメ?
『つり球』は、2012年4月から6月にかけて放送されたテレビアニメです。
アニメーション制作はA-1 Pictures。
監督を中村健治さん、キャラクターデザインを宇木敦哉さんが担当しています。
舞台となるのは、神奈川県の江の島。
主人公の真田ユキは、転校を繰り返してきた高校生です。
人とのコミュニケーションが苦手で、学校でも周囲とうまく馴染めません。
そんなユキの前に現れるのが、ハル。
自分のことを宇宙人だと言うハルは、ユキに友達になろうと近づき、釣りを始めることになります。
そこへ、江の島で暮らす夏樹と、インドからやってきたアキラが加わります。
こうして、ユキ、ハル、夏樹、アキラという4人の物語が始まります。
『つり球』は、タイトルにもあるように「釣り」が大きなきっかけになります。
ただ、釣りそのものを描く作品ではありません。
4人が釣りを通して出会い、それぞれの抱えているものと向き合いながら、江の島で起こる出来事へ巻き込まれていきます。
そのため、作品をひとことで表すなら、釣りを入口にした青春SFと考えると分かりやすいかもしれません。
4人の高校生と「釣り」
物語の中心になるのは、ユキ、ハル、夏樹、アキラの4人です。
真田ユキ
主人公の高校生。
人とのコミュニケーションが苦手で、他人と距離を置きがちな少年です。
ハルとの出会いをきっかけに釣りを始め、夏樹やアキラとも関わっていくことになります。
ハル
ユキの前に突然現れた少年。
自称「宇宙人」で、独特の言動によってユキの日常を大きく変えていきます。
釣りに誘ったことも、4人の物語が始まるきっかけのひとつです。
宇佐美夏樹
江の島生まれ・江の島育ちの高校生。
釣りが得意で、ユキに釣りを教える立場になります。
釣具店でアルバイトをしていることもあり、4人の中では釣りとのつながりが深い存在です。
アキラ・アガルカール・山田
インド人の高校生。
ある目的からハルを追って江の島へやってきます。
4人の中でも少し離れた立場から物語に関わりながら、ユキたちと行動をともにするようになります。
そして、この4人の名前を並べると、ちょっと気になる共通点があります。
ハル、夏樹、アキラ、ユキ。
名前から連想できるのは、
- ハル → 春
- 夏樹 → 夏
- アキラ → 秋
- ユキ → 冬
という四季です。
4人の名前を合わせると、春・夏・秋・冬がそろいます。
こうした名前の仕掛けを知っておくと、4人の組み合わせを少し違った角度から見ることもできます。
『つり球』の独特な作画と世界観
『つり球』を見たときに、まず印象に残る人も多いのが、その独特なビジュアルです。
キャラクターデザインを担当した宇木敦哉さんによる、特徴的なキャラクターの造形。
さらに、表情や動き、色使いなども含めて、一般的な青春アニメとは少し違った画面が作られています。
舞台は実在する江の島。
そこに日常的な風景と、個性的な4人のキャラクター、そしてSF的な出来事が重なっていきます。
現実にある場所を舞台にしているのに、どこか現実とは違って見える。
この独特の感覚も、『つり球』を語るうえでは外せません。
そして、この作品をさらに印象的なものにしているのが、江の島そのものの存在感です。
江の島が舞台になった『つり球』
『つり球』の舞台となるのは湘南を代表する場所のひとつ江の島
作中では江の島の街並みや海などが登場し4人の高校生たちの日常と物語が重なって描かれています。

もともと江の島が好きだったから、リアルタイムで『つり球』を見ていたときも知っている場所が出てくるのが印象に残りました
当時は今ほど動画配信サービスが一般的ではなく、深夜のテレビ放送で『つり球』を見ていました。
そして、作品の中でも特に印象に残っているのが、
「えの、しま、どーん!」
という掛け声です。

『えの、しま、どーん!』が妙に頭に残って、江の島に行くと江ノ島丼を食べてしまいます
『つり球』を彩る音楽
『つり球』のオープニングテーマは、**フジファブリックの「徒然モノクローム」**です。
2012年5月に発売されたシングルで、『つり球』のオープニングテーマとして使用されました。
そして、この曲には4人の名前にまつわる小ネタがあります。
先ほど紹介したように、
- ハル → 春
- 夏樹 → 夏
- アキラ → 秋
- ユキ → 冬
という四季を連想させる名前になっています。
さらに「徒然モノクローム」の歌詞には、4人の名前を連想させる言葉が登場します。
- ハル → 「遥か」
- 夏樹 → 「チョコドーナツ」
- アキラ → 「あきらめる」
- ユキ → 「雪」
キャラクターの名前に四季が込められている一方で、主題歌の歌詞にも4人の名前を思わせる言葉が登場するわけです。
そして、劇伴音楽を担当したのは栗コーダーカルテット

栗コーダーカルテットと聞いたとき、『あの気の抜けたダース・ベイダーのテーマの人たちだ』ってなりました
リコーダーなどを使った独特の音色が、『つり球』の少し不思議な世界観を彩っています。
オリジナルサウンドトラックも発売されており、劇中で使用された楽曲を聴くことができます。
エンディングテーマは、さよならポニーテールの「空も飛べるはず」です。
スピッツの「空も飛べるはず」をカバーした楽曲で、『つり球』のエンディングテーマとして使用されています。
キャストにも「知ってる?」がある
『つり球』のメインキャストは、
- 真田ユキ:逢坂良太さん
- ハル:入野自由さん
- 宇佐美夏樹:内山昂輝さん
- アキラ・アガルカール・山田:杉田智和さん
という顔ぶれです。
そして、キャストでも「知ってる?」と言いたくなる組み合わせがあります。
それが、平野文さんと古川登志夫さんです。
平野文さんはケイト、古川登志夫さんは宇佐美平八を演じています。
この2人は、1981年版『うる星やつら』で、それぞれラムと諸星あたるを演じたコンビです。
その2人が『つり球』でもそろって出演したことが、当時話題になりました。
『つり球』を今から見るなら
2012年に放送された『つり球』は、現在もBlu-rayなどのパッケージで楽しむことができます。
配信サービスについては時期によって取り扱いが変わるため、現在利用しているサービスで確認してみてください。
まとめ|江の島から始まる青春フィッシングSF
『つり球』は、江の島を舞台に、4人の高校生と釣りから始まる青春フィッシングSFアニメです。
ユキ、ハル、夏樹、アキラが出会い、釣りをきっかけに関係を深めながら、物語はSF的な展開へと広がっていきます。
独特な作画と世界観、江の島という実在の舞台、フジファブリックや栗コーダーカルテットによる音楽も、『つり球』を印象づける要素です。
さらに、
- 4人の名前に込められた春夏秋冬
- 「徒然モノクローム」の歌詞に登場する4人の名前を連想させる言葉
- 平野文さんと古川登志夫さんの共演
など、知ってみると気になるポイントもあります。

釣りのアニメだと思ってたけど、SFでもあるんだね

そうなんだよ。
釣りから始まるけど、見ていくとどんどん話が広がっていく作品なんだよね
江の島、青春、釣り、SF。
いろいろな要素がひとつになった『つり球』
2012年の作品ですが、今改めて見ても独特の世界観を楽しめるアニメです。


